乾燥した空気で、のどが痛くなってつらい!
そんな時にも使えるアロマがあるんです。
天然の精油には、のどの痛みをやわらげ、痰を出しやすくするなどの有効成分を含んだものがあるのをご存知ですか?
今回は、のどの痛みに効果的なアロマと、簡単なセルフケアの仕方についてご紹介します!
のどの痛みにアロマが有効なのはなぜ?
のどの痛みにアロマが有効な理由はいくつかあります。
たとえば、ティーツリー(ティートリー)やユーカリに含まれている1,8-シネオール(読み方→イチハチシネオール)という成分には抗菌、抗ウィルス、抗真菌の作用があると言われ、風邪やインフルエンザ、気管支の症状をやわらげるために使われてきた長い歴史があります。
ラベンダーには、のどの痛みをやわらげる鎮痛作用、タイムには抗炎症作用があるので、これらの精油を用いて、芳香浴をしたり、スチーム吸入、首の前側から胸もとにかけて精油を希釈したオイルを*塗布することで、症状の緩和が期待できるんですよ。
*精油を希釈したマッサージオイルを塗る、というイメージです。精油成分が皮膚から吸収され、呼吸器の炎症の緩和、痛みの軽減に役立ちます。
また香りを嗅ぐと、精油の鎮静作用で心が落ち着きます。
これによって、からだ全身の緊張がゆるみ、リラックスした状態で眠ることで回復をサポート。
穏やかながらもパワフルなアロマの力を利用して、のどの痛みをやわらげましょう!
のどの痛み、不快感を緩和するアロマ(精油)
ティーツリー(Melaleuca alternifolia)
ティーツリーの抗菌・抗ウィルス作用は、風邪やインフルエンザの原因となる細菌やウィルスの増殖を防いでくれます。
ティーツリーに含まれるテルピネン-4-シネオールという成分が、のどの炎症を起こす原因となっている病原体を抑制し、感染症の進行を遅らせたり、炎症を緩和。
また、抗炎症作用や鎮痛作用が、のどの腫れや不快感をやわらげ、全体的な症状の緩和に役立ってくれます。
ユーカリ・グロブロス/ユーカリ・ラディアータ(Eucalyptus globulus / Eucalyptus radiata)
ユーカリの持つ、抗菌、抗炎症作用、去痰作用はのどの不快症状をやわらげるのに効果的です。
1,8シネオールという成分の持つ強力な抗菌作用が、症状の悪化を防ぐ働きをしてくれます。
ユーカリ・ラディアータは、ユーカリ・グロブロスよりも穏やかな精油で、お子さんや高齢者にも使えるアロマです。
アロマスプレーやスチーム、のど付近のマッサージと言った、顔の近くで利用するアロマセラピーの場合は、ラディアータをオススメします。
どちらも、去痰作用と呼吸をラクにする作用があるので、加湿器を兼ねたディフューザーなどの芳香浴、スチーム吸入やオイルの塗布を行うことにより、のどの不快な症状を和らげるのに役立ちます。
ペパーミント (Mentha piperita)
ペパーミントが、のどの痛みに効果的な理由は、おもにメントールによる鎮痛作用、抗炎症作用、そして抗菌作用です。のどの腫れや炎症を軽減し、メントールは鼻やのどの気道をひろげ、呼吸をラクにさせてくれます。
芳香浴として使ったり、就寝前に、首のあたりや胸もと上部にオイルを塗布すると、眠っているあいだの呼吸をラクにしてくれますよ。
真性ラベンダー(Lavendula officinalis)
ラベンダー精油には、抗炎症、抗菌、鎮静作用があるので、のどの痛み、腫れをやわらげてくれます。
また鎮静作用により、のどの痛みからくるストレスや不快感をいやし、回復するために必要な質の良い睡眠へと、導いてくれます。
スチーム吸入、ディフューザーによる芳香浴、オイル塗布かマッサージ、アロマスプレーとしてマスクに噴射など、あらゆる場面で使いやすい精油です。
タイムリナロール (タイムスイート) Thyme vulgaris CT Linalool
タイムリナロールの抗菌、抗ウィルス作用により、細菌やウィルスの増殖を抑制。
リナロールは感染症の原因となる微生物に対抗する成分として知られています。
リナロールを含むタイムは抗炎症作用が強く、のどの痛み、不快感をやわらげてくれます。
そのほか、リラックス効果や免疫力を高める効果も期待できます。
のどの不快感をやわらげる! マスク用アロマスプレー
のどが痛いときのマスクの外側(唇があたらないようにします)にシュッとひと吹きして、使います。
マスク用アロマスプレーの作り方
(準備するもの)
・30mlのスプレーボトル
・無水エタノール(アルコール)5ml
・精製水 25ml
・精油 3滴(0.5%)ティーツリー、ペパーミント、ラベンダーなど
(作り方)
1)アルコールまたは熱湯で消毒したガラスのビーカー(ブレンド用の容器)にエタノールと精油を混ぜ、よくかき混ぜる。その後、精製水を加えてさらにかき混ぜ、スプレーボトルに入れる。
2)マスクの外側にシュッと一度だけスプレーする。(口に当たらない側にスプレーします)
のどが痛い時のケアに! 携帯用アロマロールオン
アロマーロールオンは、キャリアオイル(植物油)にのどの痛みを緩和し、痰を出しやすくする有効成分を含んだ精油をブレンドし、首の前側に塗布し、やさしく伸ばします。
アロマロールオンの作り方
(材料)
・ロールオンボトル(10ml)
・精油 2滴(濃度1%)〜6滴(3%)ユーカリ・ラディアータやラベンダーなど
・キャリアオイル 10ml
(作り方)
ビーカーにあらかじめ、オイルと精油を混ぜておいてから、ロールオンボトルに注ぐと作りやすいです。
のどの痛みにはアロマスチームでリラックス
アロマのスチーム吸入は、鼻から精油の有効成分を含んだ温かいスチームの中で呼吸することで、乾燥した気管をうるおし、炎症をやわらげてくれる効果があります。
マグカップやボウルで吸入
沸騰させたお湯を用意、少し冷ましてから、マグカップもしくはボウルに精油を1〜2滴加えます。
ティーツリー、ラベンダー、ユーカリ・ラディアータがオススメです。
スチームに顔を近づけゆっくり呼吸をします。
バスタオルをかぶり、スチームが逃げないようにして、しばらく呼吸を繰り返しながらリラックス。
10分程度行ってみてください。
注意:必ず目はつぶりましょう!
のどの痛み緩和にはハーブティーもオススメ
のどを直接うるおし、からだを中から温め、有効成分をからだの内側から取り入れられるハーブティーもオススメです。
タイム・・・痰を取り除いたり、気管支を感染症から守る働きがあります。
カモミール・・・抗酸化作用でのどの痛みをやわらげます。
スペアミント・・・冷却作用でのどの痛みをやわらげ、清涼感が鼻やのどの奥をスッキリさせます。
わたしは風邪かなと感じたときに、タイムのハーブティーにハチミツを入れて、朝と夜寝る前に飲んでいました。薬草らしい味わいなので、ハチミツを入れると飲みやすくなります。
まとめ:のどの痛みに効果的?アロマで不快感をラクにしよう!
今回のブログでは、のどの痛みに効果的なアロマ活用法についてご紹介しました。
ティーツリー、ユーカリ、ペパーミント、ラベンダー、タイムといった精油は、それぞれ抗菌・抗炎症作用や鎮痛効果があり、のどの不調を和らげるのに役立ちます。
具体的な活用法としては、アロマ抗菌スプレーでマスク着用時を快適にする方法、アロマロールオンで首もとにオイルを塗布する方法、マグカップやボウルを使った簡単なスチーム吸入法を解説しました。
また、タイムやカモミール、スペアミントを使ったハーブティーも、のどを癒す自然な方法として取り上げてみました。
のどの痛みを優しくやわらげ、健康的な生活をサポートする方法として、ぜひご活用ください。